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伊藤 亨 ITOH TOHRU

社会福祉研究家
 少年の時、蝶の美に魅せられ、その収集と研究を始める。それがきっかけで全国のアルプスを走り回り、大自然の素晴らしさと生命の尊さを体感する。今から30年前、初めて滞在したヨーロッパで現地のキリスト教精神文化に出会い、多感な青年であった私は、ものすごいカルチャーショックを受けた。それは、私の人生に絶大な影響を及ぼした。
  その後海外での学習や体験を通じて、生命と文化の平等性、福祉社会の実現など深い理解をもつようになる。現在は自然との共生をテーマに環境問題や福祉問題に取り組んでいる。

 海外の国々には、自国文化の成り立ちの経緯があり、歴史があります。
それらの中で生まれ生活してきた人々には、私たちの共通認識と異なった色々な考え方や価値観をもっております。
  彼らの生活様式や価値観は、私たちの文化と同じく尊い異文化の姿であります。
私たちがよく言う「道」という言葉には、それぞれの分野で、知識の習得を通して「人としての正しいあり方を学ぶ」と指していると思います。
「天道」とは、神の世界で生きている私たちが、生命を尊重する人間として生きる理想の状態を意味すると思います。
  それはカトリックやイスラム教、仏教にも共通するものであると思います。
そして、その命の表現の一つが文化であると思います。 さまざまな文化に出会う私たちは、互いの文化の底流にある固有のものを見極めながら、それらを咀嚼し、お互いの文化を尊敬し合い、互いに理解するために努力すべきだと思います。
  このような動き方が本当の平和構築に繋がると信じています。 このようにして異文化間の壁を設けず、いわば「友愛」という普遍的精神に基づく『ボーダレスの社会』を目ざすことが本当の平和構築につながると信じています。