1949年熊本県に生まれる、1971年に瀬戸にて「遊子窯」築窯、朝日陶芸展、中日国際陶芸展、東海伝統工芸展、日本陶芸展、朝日現代クラフト展、国際陶磁器フェスティバル美濃各入選、現代陶芸「麺鉢」展大賞受賞、海外で交流や指導を多数行う、個展−名古屋三越ジャパネスクギャラリー、東京、名古屋、全国にて個展開催。
「風化して時間を経たものに憧れます」 「風化して耐えてきた、モノの存在感に憧れるのです。」 と氏はいう。氏は変化を求めない。氏には意識しないのに変わってゆく対象があるからである。そんな変化は全くの自然体から生まれてくる。氏の感性の変化は、時の変化と共におこるに違いない。自然体で変化し続ける心を作品に投影することこそが、氏の生命そのものではないだろうか。

幼い頃に瀬戸に定住した氏はついに出会うべきものに出会ってしまう。運命であろう。氏は 30年も近く、最愛の「遊子窯」で土との語りに明け暮れ、いまだに飽きを知らない。指先より氏の心の動きがアートを生み出す。氏の作品づくりの全てに土との会話の痕跡が残っている。普段の生活の中で、ある一瞬、何かに引きつけられてしまう時、その姿を否定せず見つめ、フィルターのない心でとらえる。やがて、その対象は作品の中に何らかの形で命として誕生する。無我の心でとらえた過去の感性が形や色と混じり合う。土との会話から生まれる氏のアートは、まさしく生き物である。
(評価者:劉京宰) |